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表札の手作りはよくない?メーカーに依頼する方がよいメリットを解説

2023-06-15

玄関に必ずある表札は、家の第一印象であるといっても過言ではありません。表札は字体、素材、漢字とアルファベットどちらを使用するかなど、少し違うだけで印象がぐっと変わります。

 

そんな大事な存在の表札ですが、自分で作るのとメーカーに製作を依頼するかの2択があります。どちらにもメリットはありますが、この記事ではメーカーに依頼するのをおすすめしています。

 

しかしメーカーに依頼すれば必ず自分の思いどおりの表札ができるのか、不安な要素があるかもしれません。今回は両者の解説をした上で、なぜメーカーへの依頼をおすすめするのかを解説しましょう。

 

手作りの表札について

手作り表札というと「1から自分で材料を集めなければならないのか」と思われるかもしれませんが、表札の手作りキットがあります。

 

表札となる板の上に文字を貼り付けたり、判子を使ったり、絵具を使い自分で書いたりと、文字1つにも自分でさまざまな表現が考えられるので、オリジナリティを強く出せます。

 

しかし賃貸にお住まいの場合は、手作り表札を掲げてもよいのか確認しなければなりません。

 

集合住宅であれば、玄関扉の外側は共有部分に当たるとされているケースが多いです。したがって、本来の表札を取りつける場所以外に手作り表札を掲げるのは、規約違反とされる場合があります。

 

また小さな子どもがいる場合、素材によっては危険です。DIYに慣れてないのであれば、より気をつけながら製作する必要があります。

 

手作り表札のメリット

手作り表札のメリットについて、詳しく見ていきましょう。

 

自由度が高く他の表札と被らない

メーカーにオーダーメイドで依頼したとしても、世界に1つしかないオリジナルのデザインを作ってもらうのは簡単ではありません。

 

もちろんキレイには製作してもらえますが、周りと似たようなデザインになりがちであり、個性が出にくい傾向があります。

 

しかし手作りでは独特な字体を自分で考えたり、表札にちょっとした小物を添えてカフェの看板のようなおしゃれさを出したりなど、完全なオリジナリティを出せます。

 

コストを抑えられる

手作り表札にかかる費用は材料費のみです。メーカーに依頼する際の労務費や販売費がかからないのでコストを抑えられます。

 

さらに同じ金額で製作するとしたら、メーカーに依頼する際にかかる費用を素材などにまわせるので、より素材にこだわった表札が作れるかもしれません。

 

メーカーに依頼するよりコストを下げたいのであれば、ホームセンターで材料を購入すれば抑えられます。最近では100均でも木材やタイル、接着剤など、表札を手作りする際に必要な材料が手に入りやすくなっています。

 

さらにミニチュアなどのかわいい雑貨と組み合わせて作れば、より安く個性を出せるでしょう。

 

モノづくりの楽しみを体験できる

住宅エクステリアは基本的に既製品を使用することが多いです。最近は簡単に組み立てられて手軽に揃えられるでしょう。

 

しかし何でも揃う今の時代だからこそ、表札作りでモノづくりの楽しみを味わうというよさが手作り表札にはあります。

 

表札は基本的に長く使うものであり毎日目に入るので、見るたびに楽しく作ったことを思い出せるのは、手作り表札ならではでしょう。

 

手作り表札のデメリット

手作り表札は「家だけの特別な表札が作れて安い」とメリットばかりのように感じるかも知れませんが、残念ながらデメリットもあります。

 

耐久性が心許ない

表札を作るには、家の環境に合わせた素材を探さなければなりません。たとえば風がよく吹く場所に表札があればガラスやアクリル素材を使うと、表札が落ちたり何かが飛んできて表札にぶつかったりして割れてしまうケースが考えられます。

 

しかし「家の環境に合わせたものであれば必ず大丈夫」とも言い切れません。丈夫な石であれば表札自体の耐久性は問題ありませんが、自分で万能接着剤やコンクリートボンドを使って掲げた場合、表札が落ちてこないか不安になるかもしれません。

 

メーカーはプロなので、素材や掲げ方を熟知しています。表札として問題ないものを確実に仕上げてくれます。メーカーの安心感を超えるほどの表札を作るのは、並大抵ではないでしょう。

 

劣化すると風水的にもよくない

上記のように手作りによって耐久性が心許ないと、表札が劣化しやすくなります。

 

せっかく手作りで作ったということもあり、少しの劣化であればそのまま掲げ続けるかもしれません。しかし劣化した表札を掲げ続けるのは、風水的にはよくありません。

 

風水の観点において、玄関は重要な場所です。よい気を入れて悪い気を入って来ないようにという考え方があります。玄関に劣化した表札があると運気を下げてしまい、よい気が入ってこないといわれています。

 

時間がない

表札を掲げるときは引っ越しの際か、表札が壊れたり劣化したりといったタイミングが多いのではないでしょうか。

 

とくに引っ越しは荷造りや手続きで前後ともに忙しいはずです。その特殊な忙しさの中、表札を手作りするのは非常に大変です。こだわればこだわるほど、材料を購入するところから時間がかかるでしょう。

 

表札の劣化によって手作りする場合でも同様です。日々の中で時間を見つけるのは大変ですが、表札を作るにはどうしても時間が必要です。まとまった時間を作れないのであれば、手作りは厳しいかもしれません。

 

理想のものができ上がらない

具体的なデザインを思いついたとしても、その理想どおりに作れるかは正直わかりません。不器用な人はいかにも素人が作ったような仕上がりになってしまう可能性があります。

 

逆に考えれば温かみのハンドメイド感が出ているともいえますが、完璧なものを作りたいのであれば手作りはおすすめしません。

 

メーカーのメリット

ではメーカーに依頼するとどのようなメリットがあるのでしょうか。手作りに勝るポイントを紹介します。

 

安価な表札もある

メーカーに依頼すると聞くと値段が不安になるかも知れません。しかし内容によっては、安価で依頼することも可能です。

 

とくに近年ではインターネット販売が身近になり、店舗がなくても販売ができるようになりました。店舗費用がかからなくなり、さらに安価で提供できるようになってきています。

 

また素材やデザインによっても、価格は変わってきます。たとえば素材についてはアクリルやステンレスは安価であり、木製や天然石は高めです。

 

天然石1つでも石の種類や加工方法、サイズによって金額は異なります。また文字の彫り方でも金額は変わります。手書きの文字や、文字を切り抜いた切り文字加工は、値段が高くなってきます。

 

メーカーに依頼する際は、見積もりを依頼しましょう。表札をメーカーに依頼すると、表札代と取り付け工事代、交通費が費用に含まれることが多いです。見積もりを依頼するときは「すべてを含めた見積もりが欲しい」と伝えましょう。

 

見積もりが高いと感じた際は、表札のみを購入できるメーカーに依頼することで取り付け工事代を節約できます。

 

高品質な表札を取り付けられる

メーカーは表札作りのノウハウをもつプロです。表札のデザインや文字バランスも熟知しており、取り付けもメーカーには安心して任せられます。

 

メーカーは壁と表札の素材に合う方法で取り付けてくれます。自分で知識や腕がないまま掲げようとすると、壁を傷めたり表札が落ちたりする恐れがあります。

 

表札シミュレーションができるため理想のものができる

メーカーに依頼すると完成するまで実際に家に掲げられる様子を見られないので「本当に依頼したもので大丈夫なのだろうか」と不安になるかもしれません。

 

しかし、最近では表札シミュレーションというサービスがあります。素材や、字体、文字のサイズを変更しながら、表札のイメージを作り上げて確認できます。

 

また壁面イメージというものがあり、自分の壁に近い素材を選んで自分が作った表札のイメージを合わせて表示させることで、壁と表札が合っているのか見られます。

 

無料で何度でも試すことができるサービスなので、ぜひ利用して納得できる表札をシミュレーションで見つけましょう。

自分好みの表札を今すぐ探してみてください

 

 

メーカーを選ぶ際のポイント

表札のメーカーは数が多いので、どこに依頼するとよいのか迷うでしょう。せっかくメーカーに依頼するなら満足度が高いものになるよう、メーカーも慎重に選びましょう。

 

バリエーションは豊富か

メーカーが提供している表札のバリエーションをチェックしましょう。バリエーションが豊富なメーカーであれば、自分の好みに沿った表札を製作してもらえるでしょう。

 

素材、文字の字体や大きさ、形、デザインなどといった観点でバリエーションが豊富か見ましょう。バリエーションの豊富さは、さまざまな表札作りの経験があることにもつながっているので、安心感がより高まります。

 

オーダーメイドは可能か

オーダーメイドが可能なメーカーに頼むとオリジナリティが出せます。

 

オーダーメイドにも種類があり、好きな字体を選べたり、大きさを選んだりと部分的にオーダーメイドしてもらえる場合もあります。オンライン上で作成ツールを利用して作れるメーカーもあるので、手軽にオーダーメイドが実現します。

 

またフルオーダーというシステムもあります。形や文字からを1から考え、自分の書いた絵や写真を入れることが可能です。フルオーダーであれば、家族で話し合ってアイデアを出し合いながらデザインが作れるので、みんなで作り上げたという意識が高まり、思い出深い表札になることでしょう。

 

実績は豊富か

実績も確認しましょう。とくにオーダーメイドであれば、実績豊富なメーカーならさまざまな要望に慣れているはずです。

 

また今まで製作してきた表札をホームページで載せていることがあります。メーカーによっては製作したほとんどの商品を載せている場合もあります。実際の製作物を写真で見ると、どのような表札を作ってもらえるのかイメージしやすいでしょう。

 

どのくらいの費用がかかるか

費用面が心配であれば、まず相場を調べてみましょう。

 

表札は種類によって値段が変わってきます。欲しい表札の大きさと素材、文字の入れ方の場合ではいくらが相場なのか調べておくと、いざ見積もりを出したときに高めに設定しているメーカーなのかどうかが判断できるでしょう。

 

見積もりを出してくれないメーカーは怪しいので避けた方が無難です。何か所かで見積もりを出して比較すると、より納得して選べるでしょう。

 

まとめ

手作りとメーカーへの依頼、どちらにもメリットはありますが、よい表札を作るというのは簡単なことではありません。

 

1番大切なのは自分の理想や希望の表札をはっきりさせておくことです。表札というのは基本的に素材と文字で作られますが、その組み合わせ次第で無限のデザインが生まれます。メーカーは表札についてよく知っているので、安心して任せられるでしょう。

 

表札は家の顔なので、こだわりたい気持ちは当然です。たとえ小さなものでも、表札というのは存在感があります。後悔のない表札作りのために、自分の思いや希望はしっかりメーカーに伝えましょう。

 

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